終了していくことについて最近綴っていましたが、ネイルサロンを卒業した頃に、実はもうひとつ突然終了したことがありました。
私の住む地域はかなりおおらかな環境で、「猫屋敷」と呼ばれる家猫も外猫もたくさんいるお宅がいくつかあるのですが
うちもお隣さんとの間に塀がない地続きの土地なこともあり、お隣の猫好きのおばさまと共に外猫を2匹お世話していました。
うちには(以前はアポロと)アフがいて、お隣には野良から昇格した半分家猫のミケちゃんがいて、さらに外猫2匹なので本当に猫がわらわらいる状態でした。
自由な外猫2匹はどちらの家にも外用のごはんがあるので好きに暮らしていたのですが、そのうちの片方が最近突然姿を見せなくなったんです。
その子は初めてうちに現れた時から懐っこくて、私の顔を見るなり「会いたかった!」と言わんばかりに駆け寄って擦り寄ってきました。
いつも私に甘えてきたり かまって欲しがったりするのですが、とにかくうちの猫たちをいじめるので共存は難しく、アフはその子が見えると怯えて逃げ出すほどでした。
だけどもう外にいるのが当たり前になって6年くらい経つので、突然いなくなるなんて思ってなかったのです。
いなくなる2日前、ニャーと呼ばれて勝手口を開けるとお馴染みの外猫コンビが待っていたのですが、ごはんをあげようとしていつものお皿を見ると、なんと息絶えたネズミが乗っているのです。
一瞬ぎょっとして「え、なんで?!」と思ったのですが、その後いなくなる例の猫がとても意味深な顔で私を見つめていました。
そしてなんだか私の目を見て頷いたように見えたのですが、獲物を自慢したかったのかな?とその時は思って「すごいの獲ったね」と褒めたのです。
きっと狩りは得意だと思うのですが、私のところに持ってきたのは初めてのことだったんですよね。
そしてパタッと姿を消してしまったので、あれは「今までお世話になりました」のお礼の品だったのかなぁと、とても切なくなりました。
なぜ急にいなくなったのかカードを引いてみると「期待を超えていく」というテーマのカードと、自己愛や自己受容のカードが出ました。
どうやら「もっと自分を試したい!」というかなり前向きな気持ちで、もっと大切にしてもらえるような快適な場所へ出発したようでした。
私もお隣のおばさまもできる限り大切にしてきたつもりだけど、あの子は先住猫がいなくて自分を一番に愛してくれる人を見つけたのかもしれません。
昨日母に会ったのでその話をしてみると、猫が「お礼」をくれることってたまに聞くよねぇ、と言っていて
その中でも「ネズミ」は最上級の敬愛を表すものなんだって、と教えてくれました。
そんな風に思ってくれてたのかな?
あざとくて、ちゃっかりしてて、ぶりっ子で
うちの猫たちにすぐ因縁つけてくるあの子が
どうか暖かい場所で可愛がられていつまでも幸せに暮らせますように。
私の気持ちがどこまで伝わっていたかわからないけど
あなたのこと大好きだったんだよ、ニャンちゃん。