謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

何も知らない

 

 

寒い中、かすかにもう春の匂いがします。

 

 

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旧暦の新年は今週末の25日。

 

昔から真冬のお正月に「新春」って言葉を使われるのが不思議だったのですが、この時期なら確かに新しい春の気配や匂いが感じられて「新春」だなぁと思えます。

 

そう、旧暦ではまだ2019年の師走。

 

新しい光が射す直前、人によってはまだまだ暗闇の濃い時間かもしれません。

 

 

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誰かにレッテルを貼る時、実は同時に自分にもレッテルを貼っています。

 

それは、他者の可能性も自分の可能性も狭めている状態。

 

 

その時見えているお相手の姿は、その人の一部でしかないのですが

 

本当は何を考えていて、本当はどんな意図があるのか

 

それを他人が知るのはとっても難しいことかもしれません。

 

 

そして同時に、

 

それを受け取る側も、どれだけ傷のない目で世界が見られているのか。

 

 

人と人が本当にわかり合うって不可能なのではないかと思えてきてしまいます。

 

 

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傷のある状態の人は、そこに何かが触れないようにしっかり守るもの。

 

 

裏切られたことがある人は、裏切られそうになると先に裏切ることもあります。

 

騙されたことがある人は、今度は自分が誰かを騙すことでその傷を乗り越えることもあるでしょう。

 

乱暴なことをされた人は、自分でも自分を乱暴に扱うことで傷を平らにするかもしれません。

 

 

誰かの行動は、膨大なその人の体験が折り重なって出た結果です。

 

ひとつの行動だけ切り取って見ると理解できないことばかりかもしれません。

 

 

だからレッテルを貼って終わりにする方が楽だったりするし、それも決して間違いではないのですが

 

「私はこの次元でその人をジャッジすることしかできません」

 

というシールを自分にも貼ることになってしまいます。

 

 

もしも誰かと距離を置きたいなら、レッテルを貼った上で関わりを持たないのも手ですが、レッテルを貼らずに関わりだけなくすのも健康的かなと思います。

 

なぜなら、人は変わるものだから。

 

変わることができるのです。

 

 

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かつて偏屈だった人が数年後にはとても丸くなっていたり

 

攻撃的だった人が優しくなったり

 

 

人生には必ず本人が設定した課題やレッスンがあるので、それらを通して何度でも変わるチャンスがあるんです。

 

変わろうなんて思わなくても。

 

 

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セッションをしていると、そんな魂の地図による運行が少し見えてくるので、あらゆることに「魂の理由」があるのだと腑に落ちます。

 

「悪役」というのも勇敢な役回りだったりするんです。

 

その圧力がないとあなたが方向転換できないから、その役を買って出てくれたのです。

 

 

自分が変わると世界が変わるというのは、つまりそういうこと。

 

あなたが変わると、世界へのあなたの影響力が変化し、あなたへの世界の役回りも変わるから。

 

そして類は友を呼ぶのです。 

 

 

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上皇后美智子さまが言っていた言葉で、すごく心に残っているものがあります。

 

それは、被災された方達に向けた想いを聞かれた時に

 

 

「同情なんてとんでもございません。同情するには、わたくしは知らなさすぎます」

 

 

と仰っていたんです。

 

被災された方達の苦労や痛みや悲しみを、同情できるほどに私は知らなすぎると。

 

 

まさに「無知の知」ですね。

 

自分は「知らない」ということを知っているだけ、「俺は知恵者だ」と言い張ってる人より優れているというソクラテスの言葉を体現しているようなお言葉。

 

 

つまり、人と人がわかり合うことは難しくても、自分は相手を知らないのだと知っていれば十分ではないかと思います。

 

 

本当の意味で知ることなんてできないし、

 

本当の意味でしてあげられることなんて何ひとつない。

 

その人の人生はその人のものだから。

 

 

だから自分の人生を大切に丁寧に生きる。

 

結局のところそれしかできることってないんですよね♪

 

 

 

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