二泊三日の日光移動教室から戻ってきたバスが、校庭に入ってきました。
息子たちが乗っているバスです。
去年も移動教室があったのですが、その時は帰ってきた息子の第一声が
「俺は絶対一人っ子のままがいいからな!」でした。笑
普段マイペースに暮らしているから、集団生活が大変に思えたそうです。笑
「赤ちゃんなんて、間違っても産んでくれるなよ!」
という名言を残した移動教室だったので、今年はどうかな〜?とバスから降りてくるのを待ちました。
去年はみんな顔がげっそり疲れてたけど、今回はほとんどの子が元気そう。
きっといろいろなドラマがあって、この数日で成長したのでしょう。
息子が降りてきて、私に気がつきました。
「俺はもう、二度と日光には行かないからなー!!」
爆笑しましたが、よくよく話を聞いてみると、実はこういうことで...
うちの小学校は小規模校なので、息子の学年の男子は息子入れて二人だけなんですね。
だから移動教室の宿舎の部屋も、もちろん二人。女子や先生も別室。
その部屋は洗面台とトイレもついている二間続きの間取りだったそうです。
移動教室初日、男子二人は早々に布団に入り、消灯。
バサッ もぞもぞ... 足元の布団をめくられ、何やら足元をまさぐられる息子。
「おい〇〇、やめろよ」
「は?俺なんもしてねーよ」
??
しばらくするとまた、バサッ もぞもぞ...
「おい〇〇、やめろってマジで」
「俺なんもしてねーってば!早く寝ろよ」
???
〇〇君は、本当に嘘をついてない様子。
息子は変だな〜と思いながら眠りました。
翌日もお天気に恵まれたそうで、予定通りにスケジュールをこなし、二日目も終了。
消灯の時間に、今度はすぐ眠りに落ちました。
スッ... スッ... スッ...
何かの音に目を覚まし、枕元の腕時計を見ると2時過ぎです。
スッ... スッ... スッ...
(誰か女の人がすり足で廊下を歩いてる...)
スッ... スッ... スッ...
その足音は息子の部屋に近づいてきます。
その時、引率で来ていた女性の△△先生のような声が聞こえました。
(あ、なんだ△△先生だったんだ。見回りかな)
ホッとしたその瞬間、部屋の中の洗面台のコップが勝手に「カラン!」と音を立てたのです。
!!
ドアは閉まったままなのに、この部屋に誰か入ってきた...?
不意に、誰かが足元の布団をめくり、何かがもぞもぞと入ってきます。
息子は恐怖で声も出せないまま、神に祈り天使に祈り、ナンマイダブナンマイダブと唱え、あっち行け、来るな来るなと念じ続け夜を明かしたそうです。
翌日 先生方にその話をすると、なんと担任の先生も初日に同じことがあったと言うじゃないですか。
そして先生から衝撃のお話が...。
実はその土地には、伝説があったのです。
その昔、寺に修行に行った想い人にどうしても会いたい女がいました。
寺は女人禁制で、会える方法はありません。
その女は思いきって男装をして寺に侵入し、想い人を探します。
ところが再会が叶う前に「女が入り込んでいるぞ!」とバレてしまい、なんと殺されてしまったそうです...。
探していた想い人は左手に特徴があったため、女はそれを目印に探していたらしいのですが...
亡くなっても尚、その左手を探し回っていると...
そう、布団をめくってもぞもぞしていたのは、左手を探す女の手だったのです...
ダン!
ダン!!
ダダン!!!
ブッシャー!
全然日光に関係ない水沢観世音の画像を貼ってしまいました。ふぅ〜
とんでもない移動教室で災難でしたね。
「天使や神に祈っても、あいつら助けてくれなかった!」
と息子は不満そうでしたが、怪我もなく、女の霊に連れて行かれることもなく無事に帰ってこれたのが、助けてくれた証なんだよと言いくるめておきました。
日光って歴史が深いというか、エネルギーが閉鎖的というか...
積極的に子供を連れて行きたい場所ではないんだけれど...(地元の方ごめんなさいね)
私も夫も移動教室はやはり日光だったので、こうも昔からずっと行き続けている利権が一番怖いなw なーんてね。思ったりね。
そんなお話でした。