「胎内記憶」という言葉が認知されて久しいですが、胎内ではなく、生まれて初めて目が見えた時の記憶を書いてみます。
胎内記憶についてもいくつかあるので、それはまた別の記事に書こうと思います。
生まれて初めて見た景色。それは色彩の乱反射でした。
とにかく「色」というものの、なんて鮮やかなこと!
特にオレンジ色がきれいだったのを覚えています。
いろいろな色があるこの世界はなんなんだろう、と思っていると、だんだん世界の輪郭がはっきり見えてきました。
天井、壁、上でくるくる回っているカラフルなおもちゃ。
ふいに、誰かが顔を覗き込んできました。
とても若い、笑顔の祖母です。
「あら〜?目が見えてきたのかしら〜」
と語りかけてくれました。
やさしい笑顔。やさしい声。この人が好きだな。
そんな記憶です。