謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

2016-04-29から1日間の記事一覧

恐ろしい母の顔(怖さ★★)

まだ保育園にも行ってない頃、機械設計をしていた母は在宅で仕事をしていました。CADができる前の時代なので、大きなデスクで図面を引いていました。 無心で仕事をしている母の近くで、多分大人しくおもちゃで遊んでいたのですが、ちょっと母にかまってほし…

生まれて初めて見た景色

「胎内記憶」という言葉が認知されて久しいですが、胎内ではなく、生まれて初めて目が見えた時の記憶を書いてみます。 胎内記憶についてもいくつかあるので、それはまた別の記事に書こうと思います。 生まれて初めて見た景色。それは色彩の乱反射でした。 と…

女神様と子猫

いかにも女神様な声で、「お別れに、来たのですよ...」と聞こえました。 夢の中で「誰がですか?」と答えると、いかにも女神様な声で 「白い、小さな子猫です。会いに来たのですが...間に合いませんでした...」 そこで目が覚めました。真夏の暑い午前中です…

庭を掘る者(怖さ★)

少しずつ怖い話も書いていきます。 私が二十歳くらいの頃、隣の家の方が他県へ引っ越しました。 私の実家は住宅街の中のちょっと入り組んだところにあるので、中古住宅では売れなそうだから隣の住人に土地を買ってもらった方がいいと考えた不動産屋さんが、…

大黒様のご利益

七福神の中にいる、左肩に大きな袋を背負い、右手に打出小槌を持ち、米俵をふみ、いかにも福々しい姿の大黒様。 その大黒様の置物に気づいたのは、子供の頃に、ひとりで留守番をしていた時でした。 普段使っていない祖母の古い箪笥の中を捜索すると、きれい…

サンタクロースに会った話

それは小3のクリスマスでした。 私にとってサンタさんは疑いようもなく「存在しているもの」だったので、「存在を暴いてやろう」とか「目撃してやろう」なんて気持ちはまったく持っていなかったのです。 きちんと眠っていると、必ずもらえるプレゼント。受…

謎はいつもそこに

子供の頃から、私の日常には不思議なことがたくさん起きていました。 それらはあまりにも自然に日常の中に溶けていたので、今こうして大人になるまで、不思議な出来事たちの不自然さに気づくことができなかったのだと思います。 そんな、謎にあふれた出来事…