闇の世界の住人たち
この間、歌舞伎町へchim↑pomの個展を観に行って来ました。
取り壊しの決まっているビルを、丸ごと使った個展でした。
古びたエレベーターに乗り、最上階である4階から始まる展示スタイルは、エレベーターの扉が開いた時に
「なぜ入場時に同意書にサインをさせられたのか」
がわかる景色が広がっていました。
1階まで丸見え!!怖すぎる。。
展示作品は1階から4階まで楽しめるのですが、chim↑pomと言えば現代アートシーンでアジアNo1と言われているだけあり、過激で超越した作品ばかり。
その中でも、歌舞伎町のネズミを捕獲して剥製にしてからピカチュウのカラーにペイントした作品が凄くて、私は何枚も写真を撮りました。
殺戮とアートの狭間にあるもの。
人の心に投げかける波紋。
衝撃的な作品です。
某ゲームで町中を練り歩く人へのアンチテーゼにも感じました。
chim↑pomの「剥製ピカチュウ」自体は10年前からある作品なので、偶然のタイムリーさではありますが。
ちなみに私は以前、聖母マリアをチャネリングした時に「もう剥製は作らないで」という声を聴きました。
剥製。科学と学術、そしてアート。
スピリチュアリティ、宗教、儀式、歴史、命とは。
私の中に生まれた波紋をじっくり見つめたくてシャッターを切る。
その時、何か「ハマった」感覚が起きました。
いい写真が撮れた時の感覚であり、時空を切り撮れた感触。
それがこちらの写真です。
これ、わかりますか?
ネズミの口の中に、ドクロが写っています。
最初はあまりにもはっきり写ってるので、口の中にドクロのパーツが入ってるのかとも思いました。でもよく見ると、ドクロの頭の輪郭が透けて見えてる。
念のため、夫が後日chim↑pomのメンバーに会う用事があったのでドクロのパーツが入っていたのかを聞いてもらうと、
「えーっ。これは写っちゃった系ですね〜〜」
との事でした。
今回ドクロが写ったのはもう一枚あって、それがこちらです。
これは映像作品で使われた剥製のカラス。
背中に横向きのドクロが写ってるの、わかりますか?
ピカチュウ作品とカラスの作品についての経緯や解説などはこちらに書いてあるので、知らない方はぜひ読んでみてください。おもしろいです。
今回の写真は、欲望の渦巻く歌舞伎町に、剥製という闇がオーバーラップしたのでしょうか。
殺戮とアートの狭間にあるもの。
人の心に投げかける波紋。
そしてシンクロニシティ。
最近はdimension catch photographer (次元を捕える写真家)と名乗ろうかと思い始めていますw
今日も読んでくださり、ありがとうございました。