自己受容
Your Birthday
あなたがこの世に生まれてきた日はお祭りのように
生きている人も、いない人も、たくさんの人が盛大にあなたを出迎えていました
親は、望んだように愛してくれなかったかもしれない
家族という形を離れたかもしれない
もうこの世にいないかもしれない
だけどあの日、あの瞬間は、神聖な目であなたを見ていたことを覚えていて
◆お知らせ◆
11月29日〜12月1日まで、京都の清水寺にて行われる「藝展-GEITEN-」に上の絵を出展します。
日本とチェコの国交100周年を記念した展覧会で、オープニングである29日のレセプションでは毎年「今年の一字」を書かれる清水寺の貫主 森清範さんのご講話や舞妓さん達による京舞などもあるそうです。
私は29日は在廊予定ですので、お近くの方、その日たまたま京都へ行かれる方、
どうぞお散歩がてらお越しください。
藝展はそのまま同じ展示内容で、4月にチェコのプラハでも開催されます。
今回の絵は「自己受容」をテーマにしました。
自己受容 自分を受け入れること。
よくセッションでも出てくるテーマなのですが、その実体を捉えないと描くことはできません。
ある種、諦めの境地でもある自己受容。
「配られたカードで勝負するっきゃないのさ」
スヌーピーの言う通り。そうなんです。選べない。ここにあるもので何とかしなくてはならない。
まずは自分の手札を受け入れて、現実を受け止める。
話はそれからだ。
...なんですけど、そうなんですけどね、
その受け止め方や手札の価値こそが自己受容によって変わるもの。
シマリス柄のアフちゃん
乙武洋匡さんはご本人の言うところの「五体不満足」で生まれてきたわけですが、出産直後に我が子を見たお母様は「やだ〜じゃがいもみたいで可愛い!♡」と言ったんですよね。
彼はそんな風に育てられたので自己価値観はむしろ他の人より高いかもしれません。
世の中の親がみんな乙武母のように我が子を受け止められるわけではありませんが、受け入れてもらえた経験はその後の自己受容にも大きく関わってきます。
だけど自分の手札に「無条件に愛してくれる親」のカードがなくても、カードを自分で書き換えていくことはできると思うんです。
さくらももこさんの実際のおじいちゃんは怖くてどうしようもない人だったから、理想の祖父像として「友蔵」のキャラが生まれたことは有名ですが、あれも一種の書き換えだし、結果的にセラピーにもなったかもしれません。
まぁ究極それすらも「友蔵」を生み出す計画の一端をおじいさまの魂が担って真逆を演じてくれていた
と捉えると悪役ひとりもいないんですけどね。
「あれがあったから、そのおかげでこれがある」
心からそう思えた時はその課題が修了した合図。
でもその作業は土の中から拾い上げた謎の塊を水できれいに洗うような作業なので、ひとりでは大変だし時間もかかるんです。
だからその度に色々な人が色々な役を演じて登場し、ヒントをちらりと見せてくれるのですね〜。
話が少々それてしまいましたが、そんな自己受容について絵と向き合っていた時に、ある方のセッションをさせていただいたんです。
以前こちらでもご紹介した、奥様が受けた私のセッションについて記事を書いてくださった祐典さんです。
その時の記事はこちら。
祐典さんのご相談は主にお金のことだったのですが、紐解いてみればお父様との関係のことで
しかも、愛されてないという勘違いからすべて始まっていました。
今回も承諾を得てご紹介します。
祐典さんは「勘違い」というハッピーエンドでしたが、実際に「毒親」は世の中にいくらでもいます。親がいない人だってたくさんいます。
だけど生まれてくるには物理的に一組の男女が存在しているので
その親たちはどうしようもない役を演じたかもしれないけど
ひとりの人間が生まれてきた時はその場がものすごいパワースポットになって
その場にいる人を片っ端から強力に浄化していく
あなたはそんなすごい人なんだよ!
ということを描いてみたつもりです。
あなたが生まれてきてくれて、私も嬉しいです。
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