もしも始めから、魂の世界を覚えているまま生まれてきた人がいたとして
起きていることの意味をほとんど理解していて、その上で譲れない使命を抱えていたとしたら
まわりの人が喜劇や悲劇を通して成長していく過程を、指導員のようにただただ見守ることしかできないとしたら
それでも自分の中に愛を抱えているとしたら
譲れない美学があって
大きな宇宙というストーリーに身を委ねるしかないと思い知っていて
時が来るのを待つしかないとわかっていて
それでも誰かを助けたいと思って相手を見つめた時に
その相手が泣きながら立ち上がり、前を見つめる力強い眼差しに気づいた時、
その力強さに もしかすると励まされて、やっぱり宇宙に委ねるしかないんだと再び真理を噛み締めて
あたたかい気持ちになるのかもしれない。
終わりと始まりの真ん中で。