先日、父のお墓の引っ越しが無事に完了しました。
物心ついた時から「お墓参り」といえばかなり遠方まで行くイメージでしたが、この度お墓が実家の近くになったので、これからはいつでも気軽にお参りできて嬉しいです。
お骨の移動って、住民票のように市役所が間に入るんですね〜。
今回はお墓そのものの引っ越しではなく、父のお骨だけ移動したので、そのような手続きでした。
まだ梅雨時期だったのに、お骨を前のお墓から出す時には雨が止み、新しいお墓に納骨する時もその数分間だけ止んでくれました。
常に人に気を使う父らしいです。ちょっと何とかしてくれたんだな、と思いました。
納骨が済んでお寺を出ると小雨が止んで、いきなり日差しがぐんぐん強くなって、なんと梅雨が明けてしまいました。
お骨は、前のお墓から出してから数日間は自宅に戻ることができました。
奇しくも父は、ちょうど八王子のお盆に合わせて自宅へ戻ってきたのです。
新居を建設中に他界したため、新居に父が入れなかったのが母の心残りだったのですが
まさかの形で新居で数日間過ごせることになったのです。
母は全部の部屋を見せて周り、父の好物を毎日お供えすることができて喜んでいました。
もうすぐ父の命日がやってきます。
なんだかあっという間に時間は過ぎていくものですね。
父は「令和」も「新型コロナ」も知らないんですよ。不思議だなぁ。
そういえば今回母がお墓を買ったきっかけもちょっと不思議で、ショッピングモールの靴屋さんにいたら昔の知り合いに声をかけられたそうなんです。
その人は母の昔の「ママ友」さんで、私や姉が小学生だった時に仲良くしてた姉妹のお母さんでした。
姉妹はそれぞれ私と姉と同じ学年だったので、当時お互いの両親同士も家族ぐるみで仲良くしていたんです。
中学校や高校と別々になって疎遠になり、その家族も隣町に引っ越してしまったのでそれきりばったり会うこともなかったのですが、いきなり靴屋さんで再会が訪れて本当に驚いたそうです。
そこでさらっとお互いの近況を話してみたら、母もママ友さんも、夫を肺がんで亡くしたことがわかりました。しかも同じ病院に入院していたと。
靴屋さんの目の前にあるベンチに移動して話し込んだそうなのですが、その時にママ友さんが旦那さんのために買ったお墓の話になり、日当たりのいい樹木葬という話を聞いて急にピンときて、今回お骨を移動するということになったのでした。
ママ友さんは当時私から見てもすごく美人でトレンディなイメージがあったのですが、今も美貌は衰えておらず、素敵なマダムになられてたそうです。
なんだかそのママ友さんとの再会がすごく不思議だった、まるでいきなり天使が現れて大切なことを教えてくれたみたいだったと母は言っていました。
ママ友さんの旦那さん つまり私の友達のお父さんですが、このお父さんも当時トレンディで垢抜けてていつも優しいイメージがありました。
町内や子供会のことを私の父と一緒にやっていて、飲みに行ったりとパパ同士も仲良かったんですよねぇ。
それから何十年と経って、同じ病気で、時期は違ったけれど同じ病院で息を引き取り、同じ区画内にお骨が納められるというのは、なんだか普通じゃないご縁を感じずにはいられません。
父をお参りしたら数メートル先にあるその方のお墓にも手を合わせると、なんだか切ないけれどどこか楽しい気持ちになれて寂しくないんですよね。
常に管理してくださってる新しい墓地なので、いつ行ってもたくさんのお花が盛大に生けられていて華やかだし(本当にたくさんの豪華なお花が生けられてるんです)、お寺のエネルギーもスピリット的なテーマパークのように賑やかで
思いきって移動できて本当に良かったなぁと思いました。
(お骨を出した時にはちょっと祖母が「あら寂しいけどしょうがないね〜またね〜👋🏻という感じでした笑)
う〜ん、人生って不思議ですね。
目に見えないご縁って、実はたくさんあるのでしょうね✨
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