謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

お盆

 

ここのところよく街中で父に似た人を見かけていたのですが、お盆だったからですね。

 

お盆というと8月の方が今は一般的かもしれませんが、元々は7月15日周辺の行事だったため、古い家や地方によっては7月にお迎えすることも多いです。

 

旧暦で決まっていた行事って宇宙の流れに沿っているものなので、そこでゲートが開くんですよね。

 

それは暦が変わって数字が変わっても変えられないもの。

 

たとえお盆の文化がなくなって誰も迎え火を焚いたりしなくなったとしても、そこでゲートが開くことには変わりないんです。

 

 

義実家はとても開けた家なのでいつも来客が多いのですが、それは3次元だけに留まらず

 

お盆やお彼岸にはあの世の方たちも来てしまいます。

 

なので「きちんとお坊さんを呼んでお経をあげてもらいなさい」とご先祖様が義母に伝えてくることもあるんです。

 

それは「自分たちのためにお経をあげろ」ということではなく、行き場に困ったいろんな魂が押しかけてきたら生きている人たちが大変だから、というお心遣い。

 

 

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手入れのされていない墓地に一度行ったことがありますが、そこで安らかに眠れない霊たちは近くの神社に集まってしまい、神社の空気がとても重たく不穏な感じになっていたのを覚えています。

 

見えない姿になっても「居場所」って必要なんですね。

 

霊はいつもお墓の中にいるわけではないけど、お墓ってやっぱり「繋ぐもの」だから

 

肉体を持っていた頃の懐かしい自分と繋がる場所であり、残してきた家族や大切な人が会いに来てくれる場所。

 

 

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一昨日、早朝の目が覚める直前、「山の歌」の合唱が聴こえてきました。

 

山岳部だった父は若い頃から仲間たちといつも山に行ったり飲んだりしていて、子供の頃に何度かうちで宴会をしていたこともあるのですが、そういう時は必ず最後には全員が酔っ払ってみんなで山の歌を歌っていました。

 

山の歌ってたくさんあるらしく、中には伝統的に先輩から口伝で教わるものもあったそうです。奥が深いですよね。

 

夢とも何とも言えない早朝の世界で、父と山岳部の方々がみんな酔っぱらった顔で山の歌を歌っていました。

 

最近、ずっと父と仲良かった山岳部の方が亡くなってしまったのですが、その方が一番張り切って一生懸命歌っていました。

 

新盆だから、主役だったのかもしれませんね。

 

 

もうすぐ父の命日です。去年はストーンヘンジに居たんだよなぁ。一年って早いですね。

 

 

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インスタで見つけたストーンヘンジとネオワイズ彗星