DJ その1
夕方の公園で、幼馴染みとブランコに座り、だらだらと喋っていた時のこと。
高校生の頃のお話です。
「なんかさあ、最近ちょっと怖いことがあったんだよね」
そう言って幼馴染みが話してくれたのは、こんなお話でした。
夢の中で、○○っていうDJやってる友達から電話が来てさ、おー○○久しぶりじゃんって言ったら「俺ちょーいい選曲思いついちゃってさ!」って嬉しそうに言うんだよね。
「一曲目に××、二曲目は△△、三曲目に◆◆かけるじゃん、それで四曲目にボブマーリーかけたら五曲目あたりで和田アキ子とかかけちゃったりしてさw」
あはは!いいじゃんwやってよ〜って言ってたら目が覚めて、携帯が鳴ってるんだよね。見たらDJ○○でさ。もしもし?って出てみたら、
「俺ちょーいい選曲思いついちゃってさ!」って嬉しそうに言うんだよね。
え?って思ったけど、へ〜どんな?って聞いたらさ、
「一曲目に××、二曲目は△△、三曲目に◆◆かけるじゃん、それで四曲目にボブマーリーかけたら五曲目あたりで和田アキ子とかかけちゃったりしてさw」
って言うんだよ。夢と同じ!!ってすごいびっくりしてさ、リアクションできなくて困ってたら目が覚めたの。
【ここまで】が、夢だったの。
そしたらね、起きてからすぐ、携帯が鳴ったの。
まさか...と思って見たらやっぱりDJ○○でさ。怖くなったけど出ないわけにいかないし、私出てみたんだよね。
「もしもし...?」
「あ、ごめん寝てたー?俺w」
「あ、うん、大丈夫。...どしたの?」
「いやー俺さあ、ちょーいい選曲思いついちゃってさ!一曲目に××、二曲目は△△、三曲目に◆◆かけるじゃん、」
って言うんだよね。もう怖くて涙出てきちゃってさ。
「それで四曲目にボブマーリーかけたら、五曲目あたりで和田アキ子とかかけちゃったりしてさ」
もう怖くて気づかれないように泣いたよ。
「私ね、今これと同じ夢見たんだけど...」って言ったら「えーそうなの?」って言われたんだけど、まあそんな感じのことがあってさー。
私たちが居たのは住宅街にある少し広い公園で、公園の入口も北、南、西の3ヶ所ありました。ブランコの私たちは西を向いて座っていたので、左隣にいる幼馴染みを見ると、ちょうど南側の入口が視界に入るのですが...
そこに、鬼のようなものが立っていました。
何か武器みたいなものを持って、そこに佇んでいたのです。
つづく