妖精の見つけかた
座ってボケーっとしていると、妖精が3人座ってるのが見えました。
おそろいの赤いドレスに身を包み、3人とも似たような姿です。
...って、え!?妖精!?
ハッとしてよく見てみると、テーブルの上に置いてあるミニ薔薇の花が3つ咲いているだけでした。私の視界には、確かに3人の妖精が見えていたのです。
妖精は実在します。
本当に会いたいと願い、彼らの存在を心から信じるのならば、誰でも見ることができると思っています。
それはなぜかと言うと、妖精は見間違いと紙一重で姿を現すから。
ここ数日取りかかっているお仕事の中に、薔薇の花と妖精を描くものがありました。
まず、イメージに合う エネルギーの豊かな薔薇の鉢植えを買ってきて、しばらく眺めます。「降りて」くるまで描きません。
これまでもの作りをしてきた経験から「降りて」こない時に何かを作っても、それは作業でしかないからです。
しかも、今回描くのは「薔薇の妖精」。
妖精の存在を感じられるまでは描きようがありません。
その日は一日、薔薇の前に座っていたのですが何もできませんでした。
次の日、薔薇を見てみるといくつかの花が散り始めています。
きれいな花を描くには絶対に昨日だった。でも、薔薇が語りかけてこないのだから仕方がない。このまま散ってしまったらどうしようと思いましたが、こちらが待ってる限り、必ず何かが現れることは確かなのです。
昨日まで可憐に咲いていた花が散りかけている。その部分を見上げた時。
やっと見つけました。
ボリュームのあるドレスを着ている、羽が生えた薔薇の妖精です。
ただの枯れ始めた花に、そっと息づく小さなエネルギー。
私は、妖精ってそういうものだと思ってるんです。
でも、そう見えるでしょう?
きれいに咲いてるうちは会えなかったわけですね。
待った甲斐あり、ようやく絵が描けました。
写真のお花はたまたまピンクだけですが、この鉢植えは黄色からピンク、濃いピンクへのグラデーションがきれいな薔薇で、その品種名が「アブラカダブラ」なのはちょっと出来すぎてるかな?
おまけ。森で出会った妖精。
めっちゃおしゃれ。