着地点の景色
春分の流れを越えて、様々な着地点に立っているでしょうか?
居心地の悪いものが解決した方、または居心地が悪くなくなった方、
精神的にも物理的にも「移動」した方、それぞれだと思います。
4月の後半でそんな変化があった方は、運気の切り替えに馴染むまで少し戸惑ったかもしれません。
そうして新しい状態になってから、「おさらい」のような確認が起きた方もいらっしゃることでしょう。
こういう切り替えの時は、あちらの世界に旅立たれる方も多いですね。
芸能人だけでも、たくさん訃報がありました。
心よりご冥福をお祈り致します。
5月半ばの大きな切り替えに伴う前段階で、心の暗闇と向き合っていたのなら、まさに「さなぎ」の状態だったのだと思います。
心の暗闇は主に、自分の無力さ、自分には何もない感覚、自惚れを思い知ること、などが関連しているのではないでしょうか。
過去に遡ってようやく人の気持ちがわかったり、置き去りにしていた自分と再会したり。
全体的に立ち込めるエネルギーも本当に重かったと思います。
だけどそれらと向き合い、自分を味わい尽くしたとき、見えた光。
煌びやかな光ではなく、ゼロ地点に戻ってから、ひとつひとつ拾い集めて行くような、 そんな光だったかもしれません。
そう、私には手がある。足がある。
体がある。
服がある、本がある、家がある。
家族もいる、友達もいる。
根底から謙虚さを思い出した時に見えるものは
ほんとうの豊かさ。
「自分には何もない」
そう感じてしまう時は、どれだけ自分が恵まれているかを思い出せる最高のチャンス。
ここでの変化で価値観が大きく変わり、仕事や何かのスタンスが大きく変わった方もいらっしゃるでしょうか。
価値観の崩壊って、激しいものとは限らないですよね。
例えば、これまでタバコを吸っていた人が「もう必要ない。やめた」と決めることって、ただ「タバコをやめた」だけのことなのに、本人の世界では大事件です。
大事件な変化、価値観の崩壊なのに、物理的には穏やかというか。
私にもそんな価値観の崩壊が起きて、生活することがすごく楽しくなりました。
一生懸命生きていると、知らず知らず本流から離れて流れて行ってしまうこともありますね。
目的と手段が入れ替わっていたり、気づいたら違う目じるしを目指していて、引き返してみたり。
ほんとうの豊かさ
何もしないという行動
選ばないという選択
進化を止めるという進化
外へ外へ向かっていた矢印を全部畳んで丸めるような
丸めて丸めて覗き込んでみたら、豊かな世界が広がっていた
そんな軌道修正が4月から5月の半ばにかけて行われていたのかもしれません。
私はファイヤーキングのマグカップを買いました。
お茶の色がほんのり透ける、重めのミルクガラスです。
これで飲むとお茶がさらに美味しく感じるので、コースターまで編んじゃいました。
そういう豊かさって、お金では買えないですね。
おまけ