大捕り物 大作戦 その2
蛇の生き霊のその後について、書いていませんでしたね。
実はいろいろな事情やシンクロが重なり、本人と話し合う機会を持てたのです。
正直に話しました。本人も半分は自覚があったんだと思います。
自分のエネルギーについて、
「ズルッとか、ぬ〜っとしたところが怖いんでしょう...?」
と言っていたので。
話し合いの流れの中で、アセンションしたことも話しました。
そこにはたくさんの存在がいたことも伝えたのですが、
「天使とかが見守ってることはわかったけど…なんでこっちは天使じゃなくて生き霊になるんだろう。納得いかない...」
という趣旨のことを言われた挙句、
「それさ、書き換えてもいい?向こうが生き霊で、こっちが天使ってことに」
まっすぐ見つめられて言葉がうまく出てきません。まさに蛇に睨まれたカエル?
でも、私の中にいるもう1人の私が言いました。
「やれると思うなら…やってみたらいいんじゃないかな」
相手はふうん、と少し笑い、
「これは、宇宙戦争だ。」
と言ったのです。
そんな話をしていたら、相手の右の肩甲骨あたりに何やらマッチ箱くらいの念がくっついていることに気がつきました。
ちょっと何かあるんだけど、見てもいい?と聞いて、触れてみました。
そこにあったもの。
それはいつかの過去生で置き去りにされた、その人の一部だったのです。
どうやら赤ちゃんのうちに生贄として奉納された過去生があるようで、そのご遺体の入った木箱には幾重にも結界が張られ、さらに強い結界の張られた祭壇の中へ入れられてしまったので、輪廻転生を繰り返している間もそこに閉じ込められた魂の一部は出られなかったみたいなのです。
その人が自身の力を、ハートを開けず最大限に使いこなせていない感じと、何かが満たされずエネルギーが依存的に彷徨ってしまう理由が一気に解けた気がしました。
「この小さな木箱、はずしていいよね?」
と聞き、許可を得たのですが、なぜだかその後に自分が何をしたのかは全く思い出せないのです。
気がついたらその木箱の念は相手から消えていました。
その人は目を閉じていたのですが、私ともう1人の私が2人がかりで、光の斧を振り下ろして貼りついてた念を切ったみたいだと、言っていました。
その直後から、その人のじっとりとしたエネルギーは軽くなり、仕事に新しい展開が生まれ追い風が吹き始め、自分のことをもっと大切にできるようになり、笑顔が増えたみたいです。
宇宙戦争という観点から見ると、相手は一体どのように何を書き換えるのか、もう書き換えたのかはわかりませんが、確かにその人は天使のように変わりつつあるようです。
そして私は私で、その人のあることを書き換えさせていただきました。
それは、名前です。
敬っていたような呼び名を、コミカルなあだ名に変えてみたのです。
例えば、これまでは「海原先生」と呼んでいたとしたら
「じいじ」とか。
もうそれだけでその人を表す意味合いやエネルギーが変わるのです。
千と千尋の神隠しでもありましたね。千尋が湯ばあばに「千」と呼ばれているうちに、千尋としての記憶やアイデンティティを忘れかけてしまうという。
普段そんなこと意図的にしたりはしませんが、これは宇宙戦争だと売られたケンカなので、愛を持って応戦させていただきました。
ちなみに、そんなことがあった翌日に小学校で演劇鑑賞教室があり、毎年楽しみにしてる会なのでウキウキ行ってみると、恐ろしいおばけに悩まされてる女の子を、旅の途中の男の子が助けてあげる話でした。
男の子は知恵を絞り、おばけに扮している悪者を木箱に閉じ込めます。
そしてその木箱に斧を突き立てて、勝利を宣言するのです。
助けてくれてありがとう、と言う女の子に、男の子は言いました。
「いいかい?きちんと自分の感覚を信じて生きないと、こうしておばけに騙されるんだからね!」