過去生体験 前編
「過去生回帰」というワークショップに参加した時のお話です。
昔から、一度は見てみたいと思っていた過去生、つまり前世のことですね。
その夢がついに叶いました。
そのワークショップは、誘導瞑想で自分の過去生を見るというもので、まず最初は簡単な講義から始まりました。いくつかその内容を書き出してみると、
1, 意外と簡単に見えてしまうので「これ私の想像かしら」と思ってしまいやすい
2, 輪廻転生、生まれ変わりには時間の概念がない
3, 魂は何人かのグループでテーマを決めて転生することが多い
などなど、1時間ほどの講義でした。この、2番目の「生まれ変わりには時間の概念がない」ことについて、もう少し書いてみたいと思います。
今、私たちが生きている時間の流れは、過去から未来へと進んでいます。
矢印で書くと →→→ 一方通行です。しかし、輪廻転生とはいろんな方向に矢印が向かっているので、「過去世」を見ているはずなのに未来人が見えたり、生まれ変わった「来世」が、江戸時代かもしれない、という考え方です。
そして人はどのくらいの回数生まれ変わっているのか、修行僧がお釈迦様に聞いた逸話があります。お釈迦様の答えは、
「絹の衣をくわえた鳥が高い山のてっぺんを行ったり来たり飛んで、少しずつ地面が擦れていき、その山がなくなってしまうくらいの時間、生まれ変わり続けている」
というもの。気が遠くなる時間と回数生まれ変わっているから、無限のように過去生がある。だから、今日見えた過去生は、その膨大なデータのひとつにすぎないんですよ、というお話でした。
また、講師の方の体験として、ある日見た過去生が80年代のアメリカ人だったそうで、現世の自分はその時代にはもう生まれていたと。つまり、過去生の自分と現世の自分が同時に存在しているケースもあるらしいのです。
参加者全員ヨガマットに横になり、部屋の照明を薄暗くしてリラックスしていきます。さあ、いよいよ誘導瞑想が始まります。
講師の方のナビゲートで徐々に変性意識へと入っていき、少しずつ映像が見えてきました。気持ちはとてもリラックスしています。
「部屋」から出て、「庭」を抜け、「小道」や「丘」を歩いて「洞窟」まで行きました。洞窟は暗く長く、一番遠くで小さく見えてる白い点が出口だとわかります。
「この洞窟を抜けた先に、過去生の世界が広がっています。ゆっくり、ゆっくり、明るい方へ進んでください」
始めは小さく見えていた光がだんだん大きくなり、徐々に出口に近づいていきます。
「さあ、勢い良く飛び出しましょう。何が見えますか?」
真っ白い光が見えた次の瞬間、目の前には海が広がっていました。
色とりどりのボートが停泊している、穏やかな海です。海面が太陽の光できらきらしています。海の近くには白い建物があり、鮮やかなピンクのお花が咲いています。
ギリシャとか、地中海の方...?
「それでは、自分の足元を見てください」
海を見ている自分の足を見てみました。男の人です!
フリンジのついた黄色いローファーを履いています。
「ゆっくり、自分を外側から見てみましょう」
そこに立っていたのは、こんな人でした。
後編へ続きます。