先月、5月25日に母がうちへ来た時に「今日は東京大空襲の日なのよ」と言いました。
東京大空襲というと3月10日が有名らしいのですが、実は5月25日の空襲は私の祖母が罹災した日だったのです。
まだ四男の父は生まれておらず、小学生だった長兄は山梨へ疎開して無事だったのですが、祖母は4歳の次兄を連れ、脳梗塞から回復中だったお姑さんをリアカーに乗せて何とか逃げている最中に空襲に遭いました。
お姑さんはほぼ直撃だったようで... その時のことを想像すると涙が出てきます。
生前、祖母の首元には火傷の痕が残っていました。一緒に空襲に遭った次兄は、その後しばらくは真っ赤な夕焼けを見るたびにわあわあ泣いた、とよく祖母が言っていたのを覚えています。
昔、祖母の押し入れから古い防災頭巾が出てきたことがあって、
「これひとつで空襲も関東大震災も生き延びたのよ」
と笑って言っていたのですが、戦争を知らない私は「すごいなー!」と思っただけでした。
だけど空襲に遭った時の状況など詳しい話を聞いていたら、祖母に限らず、ご先祖様たちがどれだけの修羅場をくぐり抜けて命を繋いできてくれたのか、ということに気がつき
改めて深い感謝と尊敬が心の奥に灯りました。
私たちも現在、新型コロナウイルスによるパンデミックの最中にいます。
諸説ありますが、これも戦争なのかもしれません。
これまでは、歴史で見てきた数々の疫病の話が非現実的に思えて、臨場感を持ってその時の人々の気持ちを考えたこともありませんでした。
太古から修羅場や戦争、天変地異などを経験してきた地球上の先人たちが
「物語の登場人物ではなく、同じ血の通った感情のある人たち」
だと想像するには、あまりにも歴史が壮絶すぎて...
だけど生きるためにたくさん働き、恋をしたり悩んだり、誰かを羨ましく思ったり、何かを食べて微笑みあったりしてきたんですよね。
今日はなぜこんなお話をしているかというと、宇宙や「おおもとの光」と繋がる前に
きちんと繋がっておくべきはご先祖様だとお伝えしたかったからです。
宇宙や「おおもとの光」は意識や魂の領域の故郷なのですが、私たちが肉体を持って生まれているのは、先述したように先人たちが数々の修羅場を無事にくぐり抜けてきてくださったおかげです。
どんな先人たちも、きっと何度も挫けそうになったはず。
あなたの肉体の「本来の大きさ」には、そんなご先祖様たちの血や汗や涙も含まれているのです。
それぞれご自身のルーツを紐解いていけば、きっと歴史的な事件や天変地異がいくつも見つかるでしょう。
もちろん個人や市町村の範囲で見ても、様々な歴史があるはずです。
そして、そこには必ず「感情」があります。
あんなことも乗り越えて、こんなことも経験してきたのか...
そう感じるだけでも壮大なリスペクトが生まれませんか。
今日もありがとうございました😊
あなたのご先祖様にも感謝いたします🙏✨