ある朝ラジオから流れてきたのは、誰かの書籍から抜粋した言葉でした。
『高きところからの声を聞くには身を低くしろ』
『そして己を愚と思え』
これはまさに私の人生に課せられたテーマのひとつで、そのための設定が私の随所に散りばめられているのです。
傲慢さの中に降りてくる声なんてないので、身を低く保つために私の体は特殊にできていると時々思い知ります。
私が丈夫な体だったら、丈夫な皮膚だったら
今世の目的を果たせる「精神性」に辿り着けないんです。
元々の性質はどこまでも調子に乗るし、無茶苦茶なところもたくさんあるのですが
魂の目覚めロードを歩き始めて自分のサイキック力を扱えるようになってからは
使命から逸れたり、身を低く保てない方向に行きそうになると元の位置に戻されるような不調が起きたりします。
腕のいい治療家の夫がすぐ近くにいることも「よくできてるなぁ」とは思うのですが
とにかく、その日の朝にラジオから流れてきた言葉は私へのメッセージだとわかりました。
『高きところからの声を聞くには身を低くしろ』
『そして己を愚と思え』
この日、私は英国王立美術家協会(RBA)の名誉会員の授与式に行く日でした。
今年の夏にロンドンで行われる英国王立美術家協会(RBA)会員の展覧会「MINERVA」の作品図録の出版記念パーティーも兼ねており、どの着物を着て行こうかとぼんやりしていたタイミングだったのです。
そのメッセージの後も、なんだか無性に自分の未熟さや中途半端さが心の中から湧き出てきて、煌びやかなパーティー会場にいてもそれは続いていました。
こちらが出版される作品図録。とても綺麗な装丁でした。
こんな感じで掲載されています。
この日は席次表の通りに座りコース料理もいただいたのですが、隣に座った方がカッコよく着物を着た、美人な書道の作家さんでした。
なんていうんですかね、一瞬で意気投合したというか、話せば話すほどがっちり通じ合える方で、そんな出会いにびっくりでした。
会話の中で「今世はこういう設定だから私は肌が弱いんです」と話すと、
「私はね、それが頭痛なの。健康だったら天狗になってどうしようもなかったと思う」
と言っていて、今日ここに来たのはこの人に出会うことが目的だったのかなとお互いに思える素敵な出会いでした。
彼女は「名誉には興味がないの」と言っていて、私は今回の賞状を授与したことで先祖のカルマを解消できたのだと話しました。
京都の展覧会の時にスピーチしていた作家さんの
「受賞したり勲章を授かる、一段上に登るというのは、そこから恩を返していく時間になる、ということなんだよ。と言われて身が引き締まる思いでした」
という言葉とは、また全然違う心境の私がいて
ありがたい名誉なのですが、そこに登って見えた景色は正直なところ
「私には何もない」
だったのです。
例えば小学校でいろいろなものや体験を手に入れて6年生で一人前になっても、中学校へ上がるとまたひよっこからスタートするじゃないですか。
あの感じに似ていて、次のステージのひよっこの位置に立たされた感覚でした。
これは謙虚で言ってるのではなく本当に「やばい、私何も頑張ってない」と気づいたというか
先祖のカルマ解消のためにもこの名誉をいただくことは必要だったけれど
私の「使命」は名誉をいただくことじゃないから
日々精進しながら目の前のことをひとつひとつ進めていかなくてはと
思ったり思わなかったり(思わないのかーい!!)
ちなみにメッセージは朝のラジオだけに留まらず、パーティー後に乗ったタクシーの運転手に思いっきりディスられたんですよねぇ。もうびっくりですよ。
「とにかく調子に乗るなよ」というダメ押しのような体験で。
最近ずっと海外ドラマにハマってるんですけど、国家機密を扱う人とか麻薬組織とかFBIとか、どんな組織もそれぞれ牛耳ってる大物が必ず監視していて、下っ端の危うい行動を察知すると必ず連絡してきたり、誰かを送り込んでくるじゃないですか。
なんかもう本当にそんな感じでね!
『高きところからの声を聞くには身を低くしろ』
『そして己を愚と思え』
そんな宇宙極道の世界で生きています。
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