謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

付喪神

 

京都へ行く前日にバースデータロットをご予約くださっていたAさんが、可愛い着物姿で来てくれました。

 

Aさんは以前、私が主宰していた「サチコーデ」という着物講座へ参加してくださっていたので、久しぶりに着物を着て、素敵な着こなしで登場してくれたのです。

 

 

私はと言うと夏祭りで3回くらい浴衣は着たけれど、着物は夏にロンドンで着たっきりで、秋の単衣(裏地のない着物)は一枚も袖を通すことなく過ぎ去ってしまいました。

 

なので翌日の朝、京都へ向かうために着物を着るのは本当に久しぶりの状態。

 

展覧会のレセプションだし、京都だし、上品にまとめてコーディネートすることだけ考えていた私に、

 

Aさんの着こなしは「そうだった、着物って楽しいんだった」と思い出させてくれたのです。

 

 

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「着物の楽しさ忘れてました〜。Aさんの着物姿を見て思い出しましたよ」

 

と言うと、

 

「いやいや、サチコーデのおかげですよ〜」

 

なんて言ってくれるAさん。

 

講座をやっていたのはもう3年前くらいなんですが、当時自分が放ったものがこんな形で返ってきてくれたことに、不思議な温かい気持ちになりました。

 

 

そしてAさんが帰られた後、そうだ着物を着てみよう!と思い、

 

Aさんが同系色コーデで可愛かったので、私もやってみました。

 

 

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銘仙の羽織は昔叔母が買った(買わされた?笑)のを譲り受けたもの 。

キャリーバッグまで同系色ですねw

 

 

そこからまたちょこちょこ着物を着るようになり、

 

 

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毎年クリスマスの時期に着たくなる小紋。赤チェックの帯はクリスマスっぽくなるのでお気に入り。 

 

 

もう年末年始は着物生活だな〜なんて思っているところなのですが、ふと、ある羽織のことを思い出したんです。

 

その羽織は祖母の遺品整理の時にもらってきた中のひとつで、祖母のお母さんの羽織。

 

 

お母さんの羽織を大切に持っていた祖母の気持ちを思うとグッとくるものがあったし、私には渋いかなと思ったので「着る用」というより「とっとく用」で保管していました。

 

でも、なんだか急にその羽織を出してみたくなって、ハンガーに吊るして風通しした後に着てみたのですが...

 

 

これが驚くほど着心地がいい。

 

 

体に沿う洋服と違って、一番上に着る羽織の着心地なんて大差ないはずなのに

 

とても気持ちいいエネエルギーに包まれて守られているような感覚で

 

まるでヒーリングされているみたい。

 

 

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祖母は生きていれば100歳。

 

そのお母さんのものだから、やっぱり100年くらいは前のものだと思うんです。

 

羽織自体はなかなかものが良くて縫製もきれいだし、汚れやシミもない状態(奇跡!)。

 

いわば無傷のまま100年経ったもの。

 

 

ものって100年経つと付喪神(つくもがみ)」になるそうです。

 

 

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この守られてる感は、もしかしたらただの羽織から付喪神になっているのかな、なんて思う夕暮れなのでした。

 

 

こちらがその羽織。本日のコーデです。

 

 

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家では半幅帯で簡単に。

 

 

今も着たままこうしてパソコンをしていても、全然肩がこらない!

 

う〜ん、不思議だなぁ。

 

この羽織は、セッション用にしようかな。仕事の時はこれ!って決まってると着るものに迷わないし、守りが強くていいかもしれない。

 

 

ちなみに着物は、さっきの写真と同じものを着ています。

 

 

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半衿や帯、羽織で雰囲気が変わるので「着物一枚、帯三本」なんて言います。

着物は一枚でも帯が三本あれば着こなしがたくさん楽しめますよ、という意味です。

 

 

 

やっぱり楽しいですね、着物。

 

 

 

 

今日もお読みいただき、ありがとうございました✨

 

祖母と、祖母のお母さんにも感謝を込めて。

 

 

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