Wさんから貸してもらった、吉本ばななさんの「吹上奇譚」を読み終わりました。
あれですね、才能ある人が歳を重ね、あらゆる体験を積み重ねていくとこんなに素晴らしいものが出来上がるのだな。と思いました。
とってもよかったです。
やっぱり家族っていいですね。
本を読んで胸がいっぱいになって、母や姉や、父や祖母や
育ってきた環境や体験がたくさん胸に浮かび、全部がキラキラしてくる思いでした。
今日母の家へ行くとお昼ごはんを用意してくれていたのですが、まさかのどんぶり。
(読んでない方はわからなくてごめんなさい)
しかも、親子丼!
まさかの「母親の親子丼」を引き寄せてしまいました!
しかも、母の作る親子丼って普段はもっとスタンダードな、お出汁が効いていて具はシンプルで三ツ葉が乗っているやつなんです。
それがこの親子丼は初めて見る形で、少し東北っぽい濃いめの味付けに椎茸や人参が入っていて、紅ショウガと海苔。
まるで試行錯誤していろんな親子丼を作っていたミミとこだちのお母さんみたい。
しかも、盛り付け終わったから席に運ぼうとしたら
「待って。ちゃんと蓋して『どんぶり』にして!」
と言ってくるこだわりよう。
「このどんぶり、ばあばが一時期よく使ってたやつでさ。なんかあの時期どんぶりにハマってたみたいで、なんでもやたらに『どんぶり』にしてたっけなぁ」
という解説つき。
吹上奇譚の世界と私の世界の境界線はどこなの笑
読んでない方にはわからないことをつらつらと書いて申し訳ないですが、とってもいい作品なので本当におすすめ。
読んでいてなんだか心に残るフレーズがいくつかあったのでシェアしてみます。
「その先のことは、今の行動がいつのまにか決めてくれるから」
「仕事にはいい面と、それにまつわる悪い面がいずれもあり、それらはわかちがたくちゃんとセットになっていて、それで初めて存在しているんだということを、生活の中で闇に飲まれないためには決して忘れてはいけないんだ」
「誰かが静かにすべきことをもくもくと深めていると、自然に周りも変わっていくもの」
「人はどんなに回り道をしても、最初に心が動いた方向へいつのまにかちゃんと舵を切るものなのね」
母の親子丼はとっても美味しかったです。
HP
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