数年前、いろいろな金星人が夢に出てくる時期がありました。
姿は人間型で、白人と他の人種のハーフみたいな方が多かった気がします。
金縛りに合うと夢の中に現れて助けてくれたり、いろんな金星人が登場しました。
丁寧に名前を名乗ってくれる人、すぐ消えてしまった人。その中で一番心に残ったイケメン兄弟について、書いてみたいと思います。
その兄弟はイメージ的に16歳と20歳くらいで、整った顔に細いドレッドみたいな髪型、布を纏っているような服を着ていました。見た目は若いけど、実際にいくつなのかはわかりませんでした。
まず、デパートの屋上にある遊園地みたいなところへ連れて行かれました。
ネオンの光みたいなものが溢れてる噴水のようなもの(ようなものばかりですみません)、砂ではない鮮やかな「何か」で出来た砂場みたいな遊び場、そこに続くすべり台。
その様々な遊び場について、「兄」の方がいろいろ説明してくれた気がします。
「弟」は私を見定めるような目で、コーヒーカップの中からこちらを見ていました。
次に、どこかの山の頂上にいました。「行きました」というより、次の瞬間には「いました」という感じです。
その山は地面が土ではない何かで出来ていて、表面がつるつるしていました。
山を下りながら兄の方が宇宙や金星、いろいろなことについてお話してくれたのですが、残念ながらその内容のほとんどを忘れてしまいました。
ひとつだけ憶えているエピソードがあります。
私の前を歩く兄が、言葉は石に変えることができる、と言い、
「たとえば... ほら」
と、ふり返りながら手のひらに赤い宝石を出現させたのです。その赤は透明で濃く、本当に美しい石でした。
最後は家まで送り届けてくれました。お礼を言い玄関を閉める時に、ゆっくり閉まっていくドアの向こうで初めて弟が口を開きました。
「あんなにベラベラ喋っちゃって、大丈夫なのかよ」
その声は不満そうで、私は最後まで彼のお眼鏡にはかなわなかった様子。
完全に閉まったドアの向こうで、兄が答えます。
「いいんだよ。彼女は伝えていく人だから」
私が何を誰に、どこに伝えればいいのか、いまだによくわかりません。
兄がどんな言葉を石に変えたのかも、憶えていません。
でもあの美しい赤い宝石は…、もしかして「愛」、なんじゃないのかなあと思っています。
夢を見た当時、すぐに描いてみた絵があるので、こちらも載せておきます。