幼少期の不思議体験はまだまだたくさんあるのですが、たまには結婚してからのことも書いてみようと思います。
夫側の親戚の訃報を受けた時、義両親は海外旅行へ行ってる最中でした。
嫁の私にはよくわかりませんが、その亡くなられた方と義両親はいろいろあったようなので、不在で良かったような気もしました。
夫と私でお線香をあげに行き、葬儀の段取りなども確認します。
いろいろと不備がないようにチェックして、その日は早めに寝ました。
夜中、寝苦しいと思っていたら、金縛りになってしまいました。
今日の金縛りはなんだか質が違う。すごく、怖いのです。
息苦しい中で目だけ開けると、上からゆっくり、みっつのお面が降りてきます。
般若のような顔、能面のような顔、おかめのような顔。
そこには禍々しいエネルギーが渦巻いていて、決して低級ではない恐ろしさを感じたのです。
朝起きるとなんだかすごく疲れていましたが、お通夜の準備を手伝ったり動きまわり、次の日の告別式も滞りなく進みました。
義両親にとっては問題のある親戚でも、家族にとっては優しいおじいちゃんです。たくさん生前の写真が飾られ、愛されているなあと感じました。
亡くなられたその方はお祭りが大好きだったようで、
「おじいちゃんが天国でもお祭りを楽しめますように」
と、孫の女の子が棺にお面を入れました。顔の両脇に、般若とおかめが並びます。
これは、あの光景と全く同じだ!
以前、 義母が能力者の方に親戚のことを相談した時「その方はいろいろまずいことをしている。ご先祖様たちが怒っている」と言われたらしいのですが、般若とおかめに挟まれたその姿が、私にはどうしても「裁かれる者」に見えて仕方ないのです。
しかも、その引導を渡すのがかわいい孫娘という...。
彼は、どこへ連れて行かれてしまうのでしょうか?
あの世には、そんな場所があるのでしょうか?
すべては私の思い過ごしかもしれません。