謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

DJ その2

「さっちゃん、この夢どう思う...?」 不安そうな顔で聞いてくる幼馴染みに、 「そんなことより鬼が」 なんて、さらに怖がらせるようなことは言えず、鬼もかなり離れた距離に佇んでいたので、とりあえずはその話の感想を言いました。 「最後、電話で『これ夢…

DJ その1

夕方の公園で、幼馴染みとブランコに座り、だらだらと喋っていた時のこと。 高校生の頃のお話です。 「なんかさあ、最近ちょっと怖いことがあったんだよね」 そう言って幼馴染みが話してくれたのは、こんなお話でした。 夢の中で、○○っていうDJやってる友達…

精霊たちの住むところ

近くを通りかかったら なんとなく行った方がいい気がして、ほんの20分くらい立ち寄らせていただきました。 多摩御陵です。 多摩御陵 武蔵野陵は、大正天皇や昭和天皇が眠るお墓です。 子供の頃から、ここの空気感が気持ちよくて大好きでした。 当時は「波動…

私の世界 12. Life is art!

私が愛用しているデジタル一眼レフは、1年くらい前に父から貰ったものです。 「カメラ買いたいけど、どれがいいかわからないから一緒に選んで欲しい」 と言ったら、 「いいけど... それなら一台やろうか?」 と言って、コレクションの中から譲ってくれたの…

私の世界 11.隠されていたもの

この間、新築が出来上がるまで母が住む、仮住まいのマンションへ行ってきました。 間取りと部屋の感じが夢で見たものと全く同じだったので、なんだかもう笑ってしまいました。 funcyqutton.hatenablog.com 仏壇は、夢の中で棺があった部屋に置くことになりま…

私の世界 10.猫と花

告別式に火葬場、精進落としの食事会を終え、入院から始まったひとつの盛大なお祭りが無事に幕を閉じました。 悲しみより愛が勝ってしまった私は、火葬場以外はほとんど泣かずにいたのですが、自宅に帰って着替えたら、なんだか力が抜けてしまいました。 棺…

私の世界 9. 名前

華やかな祭壇を見て、本当にこれが父の葬儀なんだなー、と不思議な気持ちになりました。 お通夜が始まるまで時間があったので、たくさん寄せていただいた生花に書かれた名前をひとつひとつ見ていた時です。 そういえば父の戒名ってなんだろう?と遺影写真の…

光の午後

今日は息子に宿題をやらせつつ、本を読みながらのんびり過ごしました。 やっぱりドリーン・バーチューさんの本はおもしろい。 彼女の本の大半は、バーチューさんではなく、彼女がチャネリングした天使たちの言葉が書かれています。 私も子供の頃から天使に話…

私の世界 8.ハートの子供

父の葬儀までしばらく日があったので、私はひらすら寝て過ごしていました。 1ヶ月間の病院通いと気を張っていたのが緩んだのか、現実を受け止めるのにエネルギーがいるのか、寝ても寝ても眠くて仕方なかったのです。 体もだるくて何もする気にならず、誕生…

私の世界 7. ミラクルガール

父が亡くなった翌日、facebookで報告しました。 3年前から、そしてこの1ヶ月、心を寄せてくれてるお友達がたくさんいたからです。 その投稿をして10分後くらいに、ソウルシスターと呼べるYちゃんが電話をくれました。 「もしもしい〜♡さっちゃあああん?今…

私の世界 6.魂の光

社会のシステムというものはどこまでも限りなく、体験しないと知る機会がないものはいくらでもありますね。 例えば、霊安室へご遺体を運ぶ専用の人がいること。 霊安室ではお線香の代わりに、白い造花のお花を手向けること。 私はようやくみんなに、父の最期…

私の世界 5.言葉

入院して3週間が経った頃、父もそれなりに安定しているので私も母もちょっと余裕が生まれ、その日は母が用事をこなすために、昼間は私だけが付き添っていました。 父はわりと体調が良さそうでした。 「大丈夫?苦しい?」 と聞いてみると、 「…ちょっと大変…

私の世界 4. 天使たち

ある夜、私は病室の簡易ベッドで横になっていました。 眠ったり目が覚めたりを何度も繰り返していた時のことです。 病室のドアは少し開けたままにしていたのですが、その隙間から、鮮やかなターコイズブルーのしなやかな布がばさっと飛び出してきました。 起…

私の世界 3. 光輝く者

父の状態は日によって違い、その些細な変化に私と母は一喜一憂して過ごしていました。 お見舞客の多さと、父の状態があまり良くないため、個室へ移動することになりました。 これで24時間面会できるし、泊まることもできるようになったので、母と交代で泊ま…

私の世界 2. 彼方

たった2日前まで普通だった父は、入院した翌日にはもう意識が混濁している状態でした。 たまに会話できるのですが、意識を保ち続けるのは大変そうに見えました。 それでも、父を見舞うお友達の方が毎日4〜5人ずつ来てくださっていたのですが、お友達が話しか…

私の世界 1. 家

父はガンが発覚した当時、半年もつかどうかと宣告されましたが、3年経っても元気に過ごしていました。 それでも、いつ父が介護になってもいいようにと、実家を建て替えることになったのです。 建て替えに向けて引っ越し準備をする間、いろいろと荷物をうちで…

私の世界 はじめに

このブログを始めて良かったこと。 ひとつめは、思考の整理ができたこと。 3年前に父がガンになり、祖母が他界し、大好きな友人も亡くなり、命について考えざるを得ない日々が始まりました。 生きることと、切り離すことのできない「死」。 私は、これまで体…