謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

振り返りの時間(怖さ★)

 

 

さすがお盆。昨日はまるで涅槃のような空でした。

 

 

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お盆は、あの世へ行った人達がこの世に里帰りする期間。

 

子供も大人もひとりひとつの提灯を持ち、静かに橋を渡って帰ってきます。

 

 

 

そんな時期には不可思議なことだって起きてしまうもの。 

 

不思議なことから、少し怖いことまで。

 

ゲートが開いてしまう以上、仕方ないのかもしれませんね。

 

 

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あの世へ行くと天国で幸せに暮らす、というのはあくまでもイメージで、実際は本質的にはこの世とあまり変わらないのかもしれません。

 

命が尽きたところで魂は死なないので、亡くなるとまず「終わり」じゃないことを知るんですね。

 

 

そしてやってくる人生の振り返り。

  

「そうか、そういうことだったのか」

 

 

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生きていても、これまでの自身の言動を振り返ることはなかなかに過酷なこと。

 

この世では見ないふりもできますが、魂の世界ではそういうわけにもいきません。

 

閻魔様がいて罰を与えてくれる方が、どれだけ楽でしょうか。

 

閻魔様も地獄もなくて、そこにあるのは丸ごとそのままの自分の姿。

 

 

あの世に行った方たちは、より深い魂の学びの道を歩まれているのです。

 

 

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この間、母から電話がかかってきました。

 

「おかしな電話が来て、ちょっと気味が悪かったから切ってしまったけど...いいよね?かけ直す勇気なくて...」

 

話を聞いた瞬間、霊的なものを感じました。

 

実際に「電話が来る」という三次元の出来事ではあっても、そこにまつわるエネルギーが心霊現象の波動、というか...。

 

 

話をかいつまんでご説明すると、こうです。

 

 

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多くの方がそうだと思いますが、友達やつきあいがある人の電話番号って、きちんと登録していますよね。

 

母は警戒心の強いタイプなので、知人やかかって来る可能性のある番号はすべてきっちり登録しています。

 

その日、母にかかって来た電話番号は登録されていない、見知らぬ番号でした。

 

「もしもし?」

 

誰だろう?と思いながら母が出ると、向こう側からは女性の声が聞こえてきました。

 

 

「あっちゃん... うう... うう... あっちゃ...ん...」

 

 

誰かが苦しそうに呻いてる。え?誰?!

 

驚いて母は何度も尋ねます。

 

 

「もしもし?!どちら様ですか?お名前が聞き取れないです!もしもし?!」

 

 

「うう... あっちゃん... うう...」

 

 

しばらく尋ねても、うめき声と母のあだ名である「あっちゃん」としか言わない相手。

 

どうにも話は進まないし、名乗らないしで、そのうち一人暮らしの母は怖くなって切ってしまったそうです。

 

すぐに私に電話してきて一部始終を話し、

 

「もうなんだかゾゾ〜っとしてきちゃったから、申し訳ないですがどちら様かわからないので切らせていただきますね!って切っちゃったけど...仕方ないよね?!泣」

 

と、かなり怯えていました。

 

 

番号は表示されているからかけ直すことは可能だけど、そもそも母を「あっちゃん」と呼ぶ人で、番号を登録してない人が存在しないのです。

 

念のため、その電話を切った後に実家や姉妹には電話してみたそうですが、みんな特に変わったことはないよ、とのこと。

 

仮に母と親しい人だったとしても、何か苦しいことが起きているならご家族やご近所さんに助けてもらうべきだし、名乗ることだってできたはず。

 

何より私のファーストインプレッションが霊的なものを感じていたので、とりあえず気にしないで大丈夫!と母を励まし、その日は終わりました。

 

お盆だし、そういう絡みかな?

 

でもその声の相手にピンと来ることはありませんでした。

 

 

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次の日、今度は義母から電話がかかってきました。

 

「あのね、夜、誰かが廊下を走るのよ... それでめずらしくお父さんも金縛りにあっちゃって。どうしたらいいかな?」

 

ザ・お盆

 

立て続くな〜。とりあえず義実家へ行く用事もあったので、義実家へ行ってみました。

 

「いや〜お盆っていろいろありますねw実は母にこんな電話がかかってきて...」

 

母の電話のことを話した瞬間、義母はジッ と私を見て、

 

 

「ねえ、それ...あの方じゃないの、きっと」

 

 

私はようやく腑に落ちました。

 

 

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それは父の兄、つまり長男のお嫁さん。7年前に他界しています。

 

親戚の集まりはいつも祖母と同居している私の実家で行われてたので「本家」的な立ち位置でしたが、父は4人兄弟の末っ子だったのです。

 

上の兄弟3人それぞれに大した事情はあったのか、なかったのか、知ったことではないけれど

 

フラットに言っても、兄や兄嫁たちが人のいい私の両親に祖母との同居を押し付けたということなんですね。(両親は当時、まだ新婚の部類でした)

 

まあそのおかげで私は豊かな人生を送れたけど、母はずっと大変だったんです。

 

義母も同居や介護で苦労したので、母の苦労が痛いほどわかる分、そこから逃げた人のこともよくわかったのでしょう...。

 

 

「普通はすべて長男のお嫁さんがやらなきゃいけないこと、まるっと全部あっちゃんがやったわけだから... 今頃そのことと向き合って苦しくて... ひとこと謝りたかったのかもしれないね」

 

 

すべては流れの中で起きたことだから、その方だけが悪いわけではないし、誰かが極悪人なわけではないけれど。

 

 

 

地獄より閻魔様より、恐ろしいものは自分。

 

今頃がんばって向き合っておられるなら、がんばって乗り越えてください!と伝えたい。

 

あの世での学びは時に壮絶だから、亡くなったらすぐ向き合えるわけではなくて、段階を経たり、時間がかかるもの。

 

だからあちらの世界には時間の概念がないのでしょう。

 

 

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今日、久しぶりに母に会ったので「あの電話さ、〇〇さんだよ」と伝えました。

 

全部あっちゃんに押し付けたこと、苦しくて謝りたかったんだよって義母が言ってたよ、と。

 

そう言うと母は全身に鳥肌が。

 

正解を肌で感じたのでしょうね。

 

 

「あ!待って、そうか!電話来たのいつだっけ!?」

 

 

携帯の履歴を見ていく母。そしてカレンダーを見上げて、

 

 

「〇〇さんの命日の前日だよ!」

 

 

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想いは届く。

 

生きていても、いなくても。

 

 

だけど一番は、日々を悔いなく生きること。

 

 

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