デザイン系の専門学校を出たものの「やりたかったのはただ絵を描くことだった」と気づいた私は、バイトしながら年に1〜2回個展を開いたり、ライブペインティングをしたりしていました。
二十歳前後のことです。
当時のライブペインティング。
ライブペインティングは主にクリエイター集団「風の人」のパーティーでやっていて、今はなき恵比寿の「MILK」の看板イベントだったので、毎回本当にすごい熱気で楽しい時間でした。
当時描いたフライヤー
当時はなんたって若いし尖っていたので、激しい絵が多かったです。笑
あとライブペインティングの特性上、勢いや荒さも作風となっていた気がします。
過去作品を振り返ると、今は描けない若さゆえの「闇」もあって、それが今やとても新鮮で微笑ましく見えるのでちょっとご紹介します。
まずはこちら。タイトルは
「邪気を吐け」
どんだけダークなのかとね。歯茎の色が心配になるレベルです。
でもこれを描いた時「邪気を吐きなさい」ってメッセージが来たんですよね。
こんな絵を描いておいて、自分の中にこんなに邪気が入ってることは当時まったく気づいてなかったですね〜
お次はタイトル失念。ババン
私、自分の子供がこんな絵描いてたら明るいカフェにでも連れ出しますけどね。
何をそんなに恐れているのか。
目立ちたいのか、目立ちたくないのか。
今は描けない絵ですね〜〜(水野晴郎風)
そしてこれは壁画です。こういうオーダーだったんですけど
なんという絶望感。悪夢かな?
そんなこんなでささやかに活動していたのですが、妊娠を機に闇から脱却できたようで、妊娠中になんとなく描いた絵がこちら。
だいぶ抜けましたね。
そこからは優しい絵も描けるようになり、現在に至ります。
龍の絵は強めですけど、龍は私の中の激しい部分を表現できるテーマなのでしょうね。
そしてここでちょっと告知にもなるんですが、来たる3/2(土)にライブペインティングをすることになりました!ドンドンパフパフ〜
場所は4月にクローズしてしまう西八王子のPolaaris
たくさん着付け講座をさせていただいた場所です。
3/2(土)『春をゆく船』@Polaaris
まるで川のように、流れ続ける時間。
小さなせせらぎの糸を ひとつひとつ集めるように渦を巻き、やがて大きな川になる。
ひとつになるのか。
また別れゆくのか。
いずれも同じ花を眺める、時の雫。
インプロビゼーションによる、音楽とダンスの一夜一会。
フルート&篠笛&ライヤー Maryse Dumas
パーカッション 久田祐三
ダンス 井上ミウ
ライブペインティング わたくし・ファンシーキュットン
ということなんですけど、先日ダンサーのミウさんと打ち合わせしながらタロットを引いてみたんですね。
このイベントで、お互い何をするべきなのかを。
ミウさんのするべきことは、ご自身とても納得するような内容で。
私はなんだろう〜?とドキドキしながらカードをめくると...
まさかの「悪」「闇」「騙す」
悪だくみした顔の、黒いオオカミが出ました。
私がパフォーマンスでやることは、それ。
もう一度、邪気を吐く時が来たようです。
そしてこの「春をゆく船」は一体どんな意味があるのかカードをめくると、そこには「オズの魔法使い」のドロシー、カカシ、ブリキの木こり、ライオンの4人が城を目指す絵。
ああ、卒業なんだ。
卒業式なんだ、と意味が降りて来ました。
実際に会場となるPolaarisも春でクローズだし、4人それぞれが「何か」からの卒業を意味しているのかもしれません。
これは別のイベントフライヤー用に以前描いたもので、今は個人蔵の絵なのですが...
左から久田さん、ミウさん、私、マリーズかな?
この4人の「オズの魔法使い」の絵を描こうとしてたらもう描いてあったパターン。
よくあるやつですw
ちなみにタロットのオズの魔法使いの中では、私はブリキの木こりでした。
彼は「心を持てる心臓」を探してるんですよね。
私は闇を描き、ハートを見つけることができるのでしょうか。
ファンシーキュットンのマジカルアイテム「ハートのお手当クッション」
良かったら、遊びに来てくださると嬉しいです。
詳しくはこちらをご覧ください♡
お待ちしています。