謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

新月とタヌキ

 

大浄化の真っ最中に、庭に子ダヌキが迷い込んで来ました。

 

 

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タヌキってイヌ科なんだな〜と思わせる咆哮。音量。

 

でもめちゃくちゃ可愛いんです。まだちっちゃくて✨

 

 

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↑アポロは何もしてないですよw

 

 

夫に連絡してから、母は動物が好きだから見に来るかな?と思い、電話。

 

「子ダヌキが来ててさ〜、なんか庭でじっとしてるからとりあえず捕獲したんだけどさ、」

 

と言うと、口調が説教モードになり。。

 

要約すると、どんな病原菌を持ってるかわからないんだから気をつけなさい。

捕獲して山に逃がしに行くのは、あんたはいいことした気になるだろうけど、山の生態系が崩れることがある。

保健所に連絡して素人は手を出さないのが一番。

保健所で処分してもらうのが正しい行いだ。

 

 

「私が言ってること、わかるよね?」

 

 

そうだ。この人は正論しか言わない人だった。

母はいつだって、だいたい正しい。

だけど、そこに納めたくないものをいつも持て余して来た私はいつしか、大事なことは隠す娘になっていた。

 

 

「わかる。わかるけど、よく考えたい。」

 

 

ちょっと不穏な感じで電話は終わり、さてどうしたものかと考える。

 

まさかこの歳で、捨て猫を拾って帰って怒られるみたいな体験をするなんて。。

 

外のゲージに入った子ダヌキは動かず、もしかしたらどこか怪我をしていて朝まで生きていないかもしれない。そうだ、朝まで生きてたらどうすればいいか考えることにしよう。

 

夜中、キュイキュイ声がし始めたので見に行くと餌がなくなってる。

自力で山に帰ればいいなと思ったのでゲージの入り口は開けたままに。

 

でも夫が「ポン太」と命名

明け方くらいまで、庭で鳴き声と動き回る音がしていました。

 

 

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次の日、ゲージにいないのを見た息子が

 

「飼いたかったなぁ。ポン太ってつけたかったのに〜!」

 

DNAってすごい。同じあだ名を思いつくのね。

 

 

ポン太は一日中、姿は見せないものの庭をうろちょろしていました。

置いておいた餌もきれいになくなっていました。元気になったみたいです。

 

もうきっと自分で山に帰って行くなと思ったので、ほっときました。

 

 

夜、家族が寝静まったあとお風呂に入ってると、ポン太じゃないタヌキの声がするのです。こんな短期間にタヌキの声の聞き分けができるようになるなんてね。

 

もしかして、仲間かな?

 

でも、夜なので姿はわからず。

 

お風呂から出た私は、縁側で涼んでいました。

 

すると、野良猫が近づいて来ま... いや、タヌキだ!!大人のタヌキ!

 

1mの距離で、しばらく見つめ合う私とタヌキ。

 

ああ、これはポン太のお母さんだ。なんとなくそうわかりました。

 

そのタヌキはくるりと向きを変え、帰って行きました。

 

 挨拶に来てくれたのかな。

 

 

 

いなくなった子供を探しに、民家の庭まで来た母タヌキ。

 

どんな時も見守り、どんな場所にも助けに行く。

 

そうだよなあ。母親って、本心とは別に「正しいこと」を教えなきゃいけない生き物なんだよね。

 

 

次の日「ポン太はお母さんが迎えに来て帰って行きました」と母にラインすると、

 

「何それ(笑)また今度聞かせて」と返ってきました。

 

全部丸くおさまったかな?そして今宵は新月。今月はどんな新月なのかな〜とサイトを見ると、まさかの「母親との関係」がテーマに上がってるじゃないですか。

 

 

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matome.naver.jp

 

おもしろいなあ。そんなタヌキ事件でした。

 

 

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おやすみなさい🌛