謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

父との日常

父が他界して4ヶ月が経ちました。

 

こんなことを言うのもどうかと思いますが、父はすごく元気にしています。

 

ちょっと前に、父が写真コンクールで受賞したお知らせが届きました。

ちょうど実家が更地になり、いよいよ新築へ向けて工事が始まろうとしていた頃でした。

 

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生前送っていたコンクールで、佳作に入っていたのです。

 

 

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その数日後、夢の中にはっきりとした姿の父が出てきました。

 

そうだ、お父さんはこういう顔でこういう髪質で、ってハッとするような鮮明さです。

 

「お父さんコンクールで佳作だってさ!おめでとう」

 

私がそう言うと父は笑って、

 

「まあまあだなw佳作だもんな〜」

 

と言い、酔っぱらった時のようなゴキゲンさで、

 

「次はサチコと一緒にグランプリ狙うか!!」

 

と言いました。やっぱり私のカメラに父が宿っているのは間違いなさそう。

 

最近はカメラを持っていると、まるで鬼太郎と目玉の親父みたいな気分になります。

 

そして目が覚めると母からメールが来ていて、

 

「今日はお父さんの誕生日だよ〜」とケーキをお供えしてる画像が添付されていました。

誕生日だから出てきてくれたのかな?

 

私は日常的にものすごくはっきりと父が見えたり感じたりするので、正直なところ、悲しくてメソメソするようなことはありません。

感情にちょっと蓋をしてるところはあると思いますが、悲しみを感じる範囲と同じか それ以上に存在を感じてしまうので仕方ないのです。

 

でも、この間、感情があふれてしまった時がありました。

 

毎週夕方から行ってる習い事の帰り道、実家近くの踏切を通った時です。

ちょうど遮断機が下りて、電車が通過するのを待っていた時。

 

 

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ふと 習い事の間、実家で息子を預かってもらった日のことを思い出したのです。

 

 

この道を通って実家に着くと、まだあの家があって、父がいつもの席に座ってて...

 

 

夜だったせいもあり、なんか無性に泣けてしまって車の中でぼろぼろ泣いていたのですが、すぐ横で父が困った顔して半笑いしているという。ギャグ漫画の世界みたいになっているわけです。

 

とにかく父は元気で、生きていた時より生命力がみなぎっているんですね。

テンション高く、楽しくて仕方ない感じで。

不思議です。

 

 

私は家に仏壇コーナーを設けていません。

その代わり、毎朝あの木にお参りしています。

 

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父の金木犀と、祖母の紅葉。

 

funcyqutton.hatenablog.com

 

この間、息子の小学校の展覧会に母が来ることになっていた日の朝、いつものようにお参りすると、

 

「今日○○(母)のこと頼むな。一緒に行ってやって」

 

と父が言うのです。 なんのことだろう?と思いながら母に会うと、

 

「今日はこの後お墓参りに行ってこようと思って」

 

と言われました。

うちのお墓はちょっと遠くて、車で1時間ちょっとかかる場所なんですね。ああ、これだあ!と思ったので、私も一緒に行くことになりました。

 

特に何かが起きたわけではないのですが、時間が経つにつれて、母は癒されていく悲しみと、重さを増していく悲しみの狭間で、父に会いたくて仕方ないんですよね。

 

そんな中ひとりで夕方お墓参りなんてしてたらもう、つらすぎます。

私の役目は、そこを共有して支えること。一緒においしいごはんを食べること。

 

そんなサポートを父自らしているのが、私と父の日常です。

 

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ちなみに、新築の工事開始日が、偶然なのか必然なのか父の誕生日でした!

 

 

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亡くなった人は、肉体を失っても存在しています。

 

 

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ちょっと向こう側にいるだけなのです。

 

 

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ちなみに母も、そうは言っても元気で、一人暮らしの家はお友達のたまり場になっている様子w

お友達が泊まりに来たり、深夜まで飲みながらガールズトーク(?)していたり。

 

 

明日もいい日になりますように♪