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謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

体内記憶 その2 ふわふわした世界

2歳とか、3歳とか、本当に小さかった頃、ひとつ気になることがありました。

もっと自分が赤ちゃんだった頃に大好きだった遊び場所が、どうもこの世界ではないみたいだと思い始めたのです。

 

そこはとにかくすべてがふわふわしていて、柔らかい素材で出来たカラフルなブロックのようなものがたくさん積み上げられているのです。

そのブロックは30cm×40cmくらいの大きなもので、カラフルなんだけど優しい色合いで、今で言う低反発みたいな柔らかさなんです。

そのブロックが積み上げられている一番下には、雲みたいに白くてふわふわしたものが広がっています。

 

ここまでは「どこかのキッズスペースの記憶かな?」と思えるのですが、この世界ではないみたいだと思う理由、それは、ハイハイの赤ちゃん達が自在に遊んでいたからなんです。

 

おむつだけした赤ちゃんが何人かいて、重力のない世界のように、簡単にブロックの山をハイハイで行き来していました。

そしてそこに大人はひとりもいないのです。

 

私はそこが大好きでした。

体内記憶というよりも、体内に入る前の記憶なのかもしれません。