謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

体内記憶

アイソレーションタンク その1 私の消滅

アイソレーションタンクに入った時のことを、思い出して書いてみます。 アイソレーションタンクとは、イルカとのコミュニケーションをまじめに研究したリリー博士という人が開発した五感遮断装置です。 防音タンクに入り横になると、海水成分である硫酸マグ…

体内記憶 その4 サイケデリック・トンネル

子供の頃からある「ここではない世界の記憶」に、うまく説明のできないビジョンがあります。 色鮮やかな光や形がどこまでも続いていて、その中をすごい速度で通り抜けていくのです。 10代でテクノやトランスなどを聴き始めた時、これはあのイメージだなと思…

体内記憶 その3 旅立ちの時

何となく、おなかの中にいた時の情景を覚えています。 そこは薄暗く、たまにピンクの明かりがぼんやりと灯る、静かな場所でした。 薄暗い洞窟の温泉のような、生暖かくて横長の空間。 そう、初めは横長の空間だったのです。 その部屋の中で、私はちょっと退…

体内記憶 その2 ふわふわした世界

2歳とか、3歳とか、本当に小さかった頃、ひとつ気になることがありました。 もっと自分が赤ちゃんだった頃に大好きだった遊び場所が、どうもこの世界ではないみたいだと思い始めたのです。 そこはとにかくすべてがふわふわしていて、柔らかい素材で出来たカ…

体内記憶 その1

神社にいました。近所にある小さな神社です。 母がお賽銭を入れ、手を合わせて安産祈願をしていました。 「さあ、帰ろうか」 と、境内の急な階段を下り始めた時、まだ2歳にもなっていないくらいの姉が、その階段を転がり落ちてしまいました。 母は大きなお…

生まれて初めて見た景色

「体内記憶」という言葉が認知されて久しいですが、体内ではなく、生まれて初めて目が見えた時の記憶を書いてみます。 体内記憶についてもいくつかあるので、それはまた別の記事に書こうと思います。 生まれて初めて見た景色。それは色彩の乱反射でした。 と…