謎はいつもそこに

子供の頃から自然に生活の中にまざっていた不自然なものたちのお話。

不思議体験

過去生体験 前編

「過去生回帰」というワークショップに参加した時のお話です。 昔から、一度は見てみたいと思っていた過去生、つまり前世のことですね。 その夢がついに叶いました。 そのワークショップは、誘導瞑想で自分の過去生を見るというもので、まず最初は簡単な講義…

金星人の兄弟

数年前、いろいろな金星人が夢に出てくる時期がありました。 姿は人間型で、白人と他の人種のハーフみたいな方が多かった気がします。 金縛りに合うと夢の中に現れて助けてくれたり、いろんな金星人が登場しました。 丁寧に名前を名乗ってくれる人、すぐ消え…

風の人

去年の夏、とある野外フェスに参加した時のこと。 炎天下の中、好きなアーティストのライブで何曲か踊り、喉が渇いたので近くで出店してるお店に行きました。 ドリンクが出てくるまでしばらく待ってる間に一番好きな曲が始まってしまったので、思わずステー…

天に昇る龍

私には大好きな伯父がいました。正確には「祖母の兄」なので伯父とは言わないかもしれませんが、私たち家族にとって、いつまでも若々しい伯父は「おじいちゃん」という感じは全くしなかったのです。 90歳になっても70代に間違えられる程で、いつも上品な服を…

しじみ蝶

そ〜っと近づいて、両手でパッと捕まえる。 小学生の頃、しじみ蝶を捕まえるのにハマっていた時期があります。 小さくて、薄いグレーと紫色の混ざったような あの蝶です。 学校の敷地内にクローバーが群生しているところがあって、そこにはたくさんのしじみ…

ついて来る落ち葉

家から100mほど離れたところにある友達の家に向かっていた時の話です。 季節は秋で、当時私は小2でした。 うちからその友達の家までは一本道なんですが、区画整理されていない住宅街の裏道なので、道はくねくね曲がっています。 家を出発してすぐ、落ち葉の…

猫のひみつ

最近のお話です。 縁側に吊るしたハンモックで、うとうとしていた昼下がり。 半分眠っていて、半分起きているような状態だったと思います。 「なあんだ〜。ここにいたんだね」 全く知らない男の子の声がしました。中学生くらいの声です。 近づいてくる足音。…

胎内記憶 その1

神社にいました。近所にある小さな神社です。 母がお賽銭を入れ、手を合わせて安産祈願をしていました。 「さあ、帰ろうか」 と、境内の急な階段を下り始めた時、まだ2歳にもなっていないくらいの姉が、その階段を転がり落ちてしまいました。 母は大きなお…

やさしい視線

10代の頃だったと思います。散らかった部屋にいたら無性に片付けたくなり、部屋の大掃除を始めました。 1時間くらい集中して片付けて、ようやく終わりが見えてきた頃。 部屋のドアは開けたまま、ちょうど廊下に背中を向けるような姿勢で雑誌を束ねていた時…

10秒間タイムスリップ

幼なじみと某街道を歩いていた時に、10秒間ほどタイムスリップしてしまったことがあります。 私たちは道路沿いの、アスファルトで舗装された緩やかな坂道を下っていたはずなのですが、突然何の前触れもなく、まわりの景色が戦時中の焼け野原になってしまった…

生まれて初めて見た景色

「胎内記憶」という言葉が認知されて久しいですが、胎内ではなく、生まれて初めて目が見えた時の記憶を書いてみます。 胎内記憶についてもいくつかあるので、それはまた別の記事に書こうと思います。 生まれて初めて見た景色。それは色彩の乱反射でした。 と…

女神様と子猫

いかにも女神様な声で、「お別れに、来たのですよ...」と聞こえました。 夢の中で「誰がですか?」と答えると、いかにも女神様な声で 「白い、小さな子猫です。会いに来たのですが...間に合いませんでした...」 そこで目が覚めました。真夏の暑い午前中です…

大黒様のご利益

七福神の中にいる、左肩に大きな袋を背負い、右手に打出小槌を持ち、米俵をふみ、いかにも福々しい姿の大黒様。 その大黒様の置物に気づいたのは、子供の頃に、ひとりで留守番をしていた時でした。 普段使っていない祖母の古い箪笥の中を捜索すると、きれい…

サンタクロースに会った話

それは小3のクリスマスでした。 私にとってサンタさんは疑いようもなく「存在しているもの」だったので、「存在を暴いてやろう」とか「目撃してやろう」なんて気持ちはまったく持っていなかったのです。 きちんと眠っていると、必ずもらえるプレゼント。受…